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日本文化創造​研究所

Japan Cultural Creation Research Institute

川宮史紀仁   作曲 松﨑国生

2022年814日() 15:00開演
ヤマハホール ​初演

東京都中央区 銀座

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自分とは、生命とは、この世界とは何か。

自然科学や、東洋思想、西洋哲学、文化芸術においても、永遠の題材であり、問いでもある。それらを解き明かそうと、人類は長い歴史の中で考えを巡らせてきた。その答えを求める時、言葉だけでは不完全である。人の声を祖とする言葉は、その音を伴い、はじめて心が花ひらく。

本公演では、子供心に眠る「伝承遊び」の追憶を、詩とし、楽譜とし、演奏を経た音楽とすることで、探求の旅路を作品とした。

音楽と言葉を伴う歌曲の世界、そして、今日の演奏者でしか生まれ得ない音楽をお楽しみください。

​泉志谷忠和(プロデュース)

本詩を書くにあたって、あらゆる「声」に耳を傾けることからはじめた。先ずは、幼少期の自分の声。響く感情、風や夕暮れの音、木々や川のささやき、野生動物の瞳が放つ心……。あらゆるものと同化しては、そこにある「声」を日本語に置き換える営みを繰り返した。そのうち、何の「声」を聞いているのか、わからなくなってきた。ふと、これは「素粒子の声」ではないかと思い至った。そのまま本詩の題名とした。ある日、嵐山の竹林を歩き、言葉の置き換えをしていたら、とある人から「竹の花」の話を聞いた。およそ100年に一度咲き、竹林の全てを枯らすという。「最後は竹の花が咲く。」公演前に言えることはその程度でしょう。

川宮史紀仁(詩)

「言霊」という言葉がある。言葉は大きな力を持つ。それは幻想ではなく日常の中、対話の中に常として存在する。「わらべうた」とはその言葉の強烈な意志が、世へ歌として現れたモノだ。この意志は祝福か、それとも呪いかーー。日本人の内に古来より宿り、受け継がれてきた「わらべうた」の世界に、川宮史紀仁が新たな詩を紡ぎ、それらを元に完成した曲が「いろはにほへと弦楽四重歌曲集」だ。編成は私の「声」である弦楽四重奏、そしてメゾ・ソプラノによる。日本の誇る超一流の演奏者達による「土」の饗宴をお愉しみ頂ければ幸いである。

 

松﨑国生(作曲)

日本の伝承遊びや童歌による
新曲 弦楽四重歌曲集

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曲目

『いろはにほへと弦楽四重歌曲集』
日本の伝承遊びより

詩 川宮史紀仁
​作曲 松﨑国生


序曲
第一曲 こども心とおとな心
第二曲 この世について
第三曲 生きるとはなにか?
第四曲 死とはとはなにか?
第五曲 わたしとはなにか?





全曲初演
​編成 メソソプラノ・弦楽四重奏


アンコール曲
「4つの日本民謡の主題によるパスティーシュ〜無伴奏ヴァイオリンの為の〜」
​作曲 松﨑国生 演奏 石上真由子

銀座 ヤマハホールにて
814(日)に初演公演

公演概要

『いろはにほへと弦楽四重歌曲集』
日本の伝承遊びより

公演日 2022年8月14日(日)
​開場時間 14:30
開演時間 15:00
​会場 ヤマハホール

東京都中央区 銀座駅徒歩5分 地図詳細
価格 全席指定 5,500円

プロデュース 泉志谷忠和
企画・運営 YHIAISM株式会社
​後援 文化・芸術三田会
​協賛 Missinglink Project

主催 一般社団法人日本文化創造研究所

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山下 裕賀
Hiroka Yamashita

メゾソプラノ

京都府出身。東京藝術大学声楽科卒業。同大学院修士課程オペラ専攻を首席修了。 学部卒業時に同声会賞、大学院修了時に大学院アカンサス音楽賞、また武藤舞奨学金を得てウィーンへ短期研修。
第23回友愛ドイツ歌曲コンクール学生の部奨励賞(最高位)。第21回コンセール・マロニエ21第1位。
オペラでは、藝大定期オペラ《フィガロの結婚》ケルビーノ役でデビュー後、日生劇場にて19年《ヘンゼルとグレーテル》ヘンゼル役、21年《カプレーティとモンテッキ》ロメーオ役、22年《セビリアの理髪師》ロジーナ役、藤沢市民オペラ《ナブッコ》フェネーナ役等に出演。
その他のコンサートでは、ヘンデル『メサイア』、ベートーヴェン『第九』、ヴェルディ『レクイエム』、プロコフィエフ『アレクサンダー・ネフスキー』、バッハのカンタータ等でソリストを多数務める。
NHK-FM「リサイタル・パッシオ」出演。
東京藝術大学博士後期過程在籍。
日本声楽アカデミー会員。
今後の出演予定として、9月には東京都交響楽団の『グラゴル・ミサ』にてアルトソリストなどがある。

【最新】Mayuko Ishigami©︎Takafumi Ueno3_edited.jpg

石上 真由子
Mayuko Ishigami

ヴァイオリン

5歳からヴァイオリンを始め、8歳の時にローマ国際音楽祭に招待される。

高校2年生で日本音楽コンクール等、国内外のコンクールで優勝・受賞多数。

NHKクラシック音楽館、題名のない音楽会、NHK-FM名曲リサイタルやリサイタル・ノヴァ 等に出演。NHKテレビではドキュメンタリーや東京交響楽団、大阪フィルハーモニー交響楽団との共演も放送された。

そのほか、これまでに日本フィル、大阪フィルハーモニー交響楽団、京都市交響楽団、仙台フィルハーモニー管弦楽団、ブラショフ国立交響楽団、東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団、セントラル愛知交響楽団など、国内外で多数のオーケストラと共演。2021/22シーズンは、コンポージアム2021で東京都交響楽団とのデュサパン作品共演が絶賛されたほか、大阪交響楽団や読売日本交響楽団との共演も好評を博し、関西フィルハーモニー管弦楽団との共演の様子はNHK-FMブラボー!オーケストラにて放送された。

海外の音楽祭にも多数出演し、ソロ活動と共に長岡京室内アンサンブル、アンサンブル九条山のメンバーとしても活躍するほか、自らが主宰するEnsemble Amoibeシリーズ(www.ensembleamoibe.com)で室内楽公演をプロデュース。

Music Dialogue、CHANEL Pygmalion Days室内楽アーティスト。京都コンサートホール第1期登録アーティスト。令和2-4年度 公共ホール活性化事業登録アーティスト。

京都市芸術新人賞、音楽クリティック・クラブ賞 奨励賞、大阪文化祭賞奨励賞、第29回青山音楽賞 青山賞受賞。

日本コロムビア、Opus Oneレーベルよりファーストアルバム「ヤナーチェク:ヴァイオリン・ソナタ」、Denonレーベルより鈴木優人氏とのデュオアルバム「ブラームス:ピアノとヴァイオリンのためのソナタ第1番」発売中。

公式ホームページ www.mayukoishigami.com

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對馬 佳祐 
Keisuke Tsushima

ヴァイオリン

東京芸術大学を経てパリ国立高等音楽院ヴァイオリン科を首席で卒業。同音楽院修士課程室内楽科修了。

第8回江藤俊哉ヴァイオリンコンクール第1位。2010年フランス・バッハ国際音楽コンクール第1位。2014年リヨン国際室内楽コンクール・デュオ部門にて最優秀現代曲賞受賞。2016年ルーマニア国際音楽コンクールにてグランプリ(全部門最優秀賞)受賞。

玉井菜採、田中千香士、ジェラール・プーレ、ボリス・ガルリツキーの各氏に師事。現在N響団友オーケストラコンサートマスター、ヴィルタス・クヮルテット、東京バロックプレイヤーズメンバー。

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©︎Yukio Yoshinari

安達 真理 
Mari Adachi

ヴィオラ

東京を拠点に、ソリスト、室内楽奏者として幅広く活動するなか、2021年日本フィルハーモニー交響楽団ヴィオラ客演首席奏者に就任し、ますますの活躍が期待されている。今年1月には『Winterreise』 『J.S.バッハ 組曲&パルティータ』に続いて三作目となる『MY DEAR』をリリース。

2019年に若手音楽家の登竜門として知られるリサイタル・シリーズ、東京オペラシティ文化財団主催「B→C」に出演。その後も精力的にヴィオラ・リサイタルを開催し、コンセプトを大事にするユニークなプログラミングに定評がある。

桐朋学園大学卒業、ウィーン国立音楽大学室内楽科を経てローザンヌ高等音楽院ソリスト修士課程修了と研鑽を積み、2013年からはインスブルック交響楽団にて副首席奏者を2年間務め、バンベルク交響楽団に客演したこともある。

2016年よりパーヴォ・ヤルヴィ氏率いるエストニア・フェスティバル管弦楽団に参加し、2019年の来日ツアーでは、各地で行われた全てのプレコンサートにおいて、五嶋みどり氏とモーツァルトの二重奏曲を披露した。

テレビ朝日『題名のない音楽会』などのメディア出演のほか、2019年には熊本城ホール開業記念公演で坂本龍一、藤原真理の各氏とピアノ・トリオを演奏し、その模様はNHK-BSプレミアムで放送され話題となった。

オフィシャルサイト https://www.mariadachi.com

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富岡 廉太郎 
Rentaro Tomioka

チェロ

1986年 札幌市出身。桐朋女子高等学校音楽科、桐朋学園大学を経て、バーゼル音楽院MASPを修了。チェロを上原與四郎氏、毛利伯郎氏、弦楽四重奏をRainer Schmidt氏(ハーゲン四重奏団)に師事。

2006年 ウェールズ弦楽四重奏団を創立。

2007年 いしかわミュージックアカデミーIMA音楽賞受賞。

2008年 ミュンヘンARD国際音楽コンクールクァルテット部門で、日本人のみで結成されるクァルテットとしては、東京クヮルテット以来38年ぶりの3位入賞を果たす。

2010年 京都青山音楽賞受賞。

2011年 バーゼルオーケストラ協会(BOG)コンクールにて"ex aequo"賞受賞。

2011年 第7回大阪国際室内楽コンクール弦楽四重奏部門第3位。

2012年ドイツ・シュヴェツィンゲン音楽祭に出演、またその模様が南西ドイツ放送(SWR)ラジオにて放送される。 

これまでにウェールズ弦楽四重奏団の活動や、主要オーケストラの客演首席を始めとし、国内外の多数のコンサート、音楽祭に出演。

2014年6月から2017年3月まで、東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団客員首席チェロ奏者を務める。

2017年11月より、読売日本交響楽団首席チェロ奏者。

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©︎水谷考佑篤

日本民謡や遊び歌は私の創作活動において何にも増して重要なものです。素晴らしいメンバーと共にそれを表現できることをこの上なく喜ばしく思います。

松﨑 国生 
Kunio Matsuzaki

作曲

1992年生。高知県出身。​作曲、編曲、ヴァイオリン、ヴィオラ、ピアノ奏者。くらしき作陽大学音楽学部音楽学科弦楽器専修ヴァイオリン専攻卒業。平成25年度くらしき作陽大学特待生。同大学平成25年度卒業・修了演奏会出演。2014年、第47回岡山県新人演奏会に出演。NHK音楽祭2016〜2019「シンフォニック・ゲーマーズ 1〜4」に編曲家として参加。2017年、岡山県にて個展を開催。2021年12月に世界初となるゲーム音楽オペラOprera Dots(オペラドット)の初公演『幻想郷への組曲』の全編曲を担当。NHK交響楽団、名古屋フィルハーモニー交響楽団、東京フィルハーモニー交響楽団、岡山フィルハーモニック管弦楽団、瀬戸フィルハーモニー交響楽団、大阪交響楽団、JAGMO、ズーラシアンブラス、Alto de Campagne、著名な演奏家多数に作曲・編曲作品を提供。岡山フィルハーモニック管弦楽団との共演や長岡京室内アンサンブル公演など演奏家としての出演も多数。①土②民謡③脱構築④朗らかさ、の4つをテーマに幅広く創作活動を展開している。ヴァイオリンを宮内康恵、森悠子の各氏に師事。

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©︎水谷考佑篤

その土地の風土、さらにその素たる素粒子が放つ「声」を言葉にすることで、産声をあげた音楽をお楽しみ下さい。

川宮史紀仁 
Shikihito Kawamiya

慶應義塾大学卒業

​作品:『素粒子とドット』『素粒子の声』他

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※未就学児童入場不可
 

◆注意事項
本公演は政府および各自治体、ならびに会場におけるガイドライン、要請を遵守し実施します。今後の感染状況や政府の方針などによりガイドライン、公演内容、演目、出演者、感染症対策情報に変更が生じる場合もございます。
万一感染症や自然災害、その他の影響で本公演が中止・延期となった場合、振替公演を実施します。原則としてチケットの払い戻しは実施せず、振替公演のチケットに自動的に変更となります。予めご了承下さい。

浮世絵 歌川広重

 

​公演写真 平舘平

歴史写真 日下部金兵衛

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